【育休手当】出産手当金と育児休業給付金の違いと受給できる条件を解説!退職しても条件次第で申請できる!

女性の労働人口が増えたこともあり、育児休暇を取得して出産後に社会復帰するという考え方が一般的になってきましたね。

でも、実際に労働関係の仕事をしているとまだまだ出産を前に退職し、育児休暇を取得して会社に復帰することを諦めてしまう方も多いです。さらに、出産手当金や育児休業給付金をもらわない方もいます。

こういう選択をされる方に「なぜか?」と尋ねると、出産手当金や育児休業給付金の申請は会社が行うため「迷惑がかかる」とか「頼みにくい」という回答があります。

確かに、社会保険労務士と顧問契約していない会社だと申請や手続きは大変だし面倒な部分もあります。小さな会社だったら「初めて育休を取得する社員が出てきた!」と慌てて電話してくる場合もあるんです。

労働者に対する法律や制度は経営者側の人間がしっかり理解して活用させるべきなのに、自ら学んで積極的に支援する経営者は残念ながらまだまだ少ないのが現状ですね。

だからこそ、産前産後の育児休暇やその間にもらえる育休手当金は当然の権利なので、絶対に活用してしっかり子育てに励んでほしいと思います。



出産手当金と育児休業給付金の違いって?

「育休手当」と一括りにして言葉にしますが、加入している保険によってもらえる金額や日数が変わるので、みんながみんな同じ条件で給付される訳ではないので注意が必要です。

産前産後から育児休暇期間中に給付される「お金」には、出産手当金と育児休業給付金があります。大まかに説明すると①健康保険と雇用保険に加入していると出産手当金と育児休業給付金が両方もらえますが、②週20時間までのパートさんやアルバイトさんで雇用保険のみ加入している方は育児休業給付金だけしかもらえません。

① 健康保険+雇用保険=出産手当金+育児休業給付金
② 雇用保険=育児休業給付金

育児休業給付金を申請できる条件とは?

基本的には育休手当の申請と手続きは会社側がハローワークで行います。ですので、自分自身が特別に何か手続きをしたり、時間を割いてハローワークに行くなどということはありません。

ただ、やむを得ない理由で事業主が申請を行えない場合は、自分で申請・手続きに行かないといけませんが、私の経験上そういった会社はなかったので、よっぽどの事がない限り会社に任せておけば安心だと思います。

・育児休業期間中1ヶ月ごとに、休業開始前の1ヶ月あたりの賃金の8割以上の賃金が支払われていないこと
・就業している日数が支給単位期間ごとに10日(これを超える場合は就業している時間が80時間)以下であること

育児休業給付金の支給額は?

雇用保険から支給される育児休業給付金は「賃金日額」を基準に計算されます。賃金日額とは【賃金日額 = 過去6か月の賃金の総額 ÷ 180】です。

細かな点はありますが、ざっくりと賃金日額を算出するなら、直近の6ヶ月の給与を足して、その総額を「180」で割ってください。その金額が賃金日額となります。

気になる受給金額は【賃金日額 × 支給日数の67%】となります。最初の半年間は67%で支給されますが、その後は50%の金額で支給されます。



出産手当金の支給期間と考え方は?

出産手当金の計算方法は産前42日と産後56日に分かれます。ただし!予定日を基準に考えるので絶対に98日分の支給があるかといえば違います。

それは、予定日よりも早く産まれた場合は産前の日数が減るので、例えば5日早く生まれると94日(産前42日-5日+産後56日)となります。

逆に予定日よりも5日遅かった場合は104日(産前42日+5日+産後56日)となるので、出産を控えた方に説明するとほとんどの方に「遅れたほうが得ですね 笑」と言われます。

出産手当金を申請できる条件とは?

基本的には全国協会けんぽの「被保険者」である事が前提となりますが、出産手当金は退職した後でも条件次第で支給される制度なので、しっかりチェックしてくださいね。

・健康保険組合または全国協会けんぽの「被保険者」である
・妊娠85日以上で出産した
・産休中の給与が、ゼロまたは出産手当金より少ないこと

上記の要件を満たした場合は、すべての方が支給対象となりますので、出産手当金の申請が可能となります。

退職後でも出産手当金を受給できる要件は下記の通りです。

・健康保険の被保険者期間が継続して1年以上あること
・出産日もしくは出産予定日から42日、多胎妊娠の場合は98日以内に退職していること
・退職日に働いていないこと

最後の「退職日に働いていないこと」は注意が必要ですので、しっかり確認してみてください。

気になる出産手当金の計算方法は?

平成28年4月1日からの計算方法は「支給開始日以前の継続した12ヶ月間の各月の標準報酬月額を平均した額÷30日×2/3」となっています。

なかなかピンとこないですね?

まず、「標準報酬月額」とは社会保険料を支払うランクみたいなもので、毎年4月5月6月の3ヶ月間で給料の平均額を計算して日本年金機構に提出しています。この平均額で1年間支払う社会保険料のランクを決定しているんです。

この3ヶ月の平均額が25万円だったとすると標準報酬月額は26万円のランクとなります。【支給開始日以前の継続した12ヶ月間の各月の標準報酬月額を平均した額】が26万円だった場合は「26万円÷30日×2/3=約5,777円」です。

これは1日あたりの支給額なので、予定日通りの出産だと約5,777円×98日=約566,146円となりますね。

出産手当金を計算するポイントは自分の標準報酬月額を調べることと産前産後の日数です。

育休手当は出産でとても助かる給付金です!

出産はお金がかかります。仕事も休まなくてはいけないし、子育てにもお金が必要です。あたりまえのことですが、少しでも負担を軽減するために、給付される”お金”はしっかりと申請して受給しましょう!

受給金額の計算方法や申請期間・申請条件など、少し複雑な部分もありますが、分からないことは会社や行政機関に相談してみてください。

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